【第二回】天下一品再現選手権！2024 まとめ

どうも！こむぎです。

僕がラーメンを自作するきっかけになったメニューとして、天下一品のこってりラーメンの再現レシピがあります。はじめて作ったのはもはや何年前かは覚えていないほどだいぶ前だったりするのですが、ちょっとずつブラッシュアップし、こちらのレシピでいったん完成としていました。

ただ正直かなり似たようなラーメンには出来ていると思うもの、全く同じかというと

インターネットやYoutubeでも結構再現レシピは紹介されているのですが、僕と似たような感じだったり、それ絶対再現できてへんやろ。。。っていう低レベルなものまで様々。とりあえず自分ではこれ以上はどうすればいいのかわからん状態です。そんな中、インスタで知り合った山形の自作ラーメンクリエイター「わたふらい」氏からまた声がかかりました。

第二回 天下一品再現選手権　開催

去年一度天下一品のラーメンをわたふらい氏と交換はしていたのですが、今年もやることになりました。で、二人だけではつまらないので、わたふらい氏の声掛けで東京の自作ラーメンの達人「メタラーメン（通称メタラーさん）」も参戦することに。

ということで、「天一のお膝元京都代表　麺と釣人」「ラーメン王国山形代表　わたふらい」「ラーメン先進国 東京代表　メタラーメン」の仁義なき天下一品バトル。が開幕しました。

結果三者三様の面白いラーメン交換となったので、記憶がなくなる前にブログとして残すことにしました。
最近めっきり更新していない当ブログですが、久しぶりの記事。ぜひ最後まで読んでいってください！

僕の新作天一は「鶏レバー入り」

とはいえ、天下一品のレシピは一回完成している認識なので、前回何を変えるべきなんでしょうか？
悩んだ結果、本家の天下一品のとの差として感じる

これをどうにか再現できないだろうか？と考えました。

僕の天下一品再現レシピは自画自賛ですが結構美味しいです。ですが、どうも上品。本家のスープから感じる獣感というかどこか荒削りでクセになる強さが無いという自覚がありました。このクセはどうやって表現すべきなのかなーと少ない引き出しの中から導き出したのは

①なんかレバー臭い気がする。ひょっとしてスープの仕込みの時に、鶏ガラの掃除をそんなにしてなくて、内臓が残った状態で鶏白湯にしてるのではないか？

②なんかおでんの卵の風味にも似ている気がする。ひょっとして隠し味でゆで卵が入っているのではないか？

③いや。。。なんか骨髄の風味に似ている気がする。僕のレシピではガラはミキシングしてスープに入れていないが、実は骨ごとミキシングしてスープに入れているのではないか？

こちらの3プラン。②の卵はすぐ試せるのでやってみたのですが、なんかあんまりスープに馴染まないというか、単に分離した卵味になってしまったので、違うと判断。結局①で結論したのでした。

以前の僕ならもっと慎重になるところですが、二人とも以前交換したことのある味見知りですし、気楽な気持ちでちょっと変なレシピで行くことにしました。

鶏レバーペーストの作り方

近所のかしわ屋さんで買ってきた新鮮な鶏レバーをお湯で１５分煮込んで、ハンドミキサーで潰す。以上。

単独で舐めてみましたが、鮮度がいいのもあり普通に美味しいです。思ったよりクセがないですね。

天下一品とあわせる

で、最終的なセットアップはこちらです。天下一品ペーストと鶏白湯スープのレシピは過去記事を参照。

【スープ】

・天下一品ペースト 100cc
・鶏白湯スープ 200cc
・鶏レバーペースト 20cc

【味付け】

・創味シャンタン 3g
・濃口醤油 20cc
・みりん 10cc
・豆板醤 スプーンの先くらい
・すりおろしニンニク 1片

【麺】
・ゆめちから 加水32% 厚み5 切刃1.5mm

実食

実食です。味は結構面白い味です。レバーは結構思い切って入れたのでどうかと思いましたが、いっしょに入れた豆板醤とあいまって、なんか野生味にあふれてクセのある一杯になってると思いました。

あとはチャーシューやメンマなどの細部のパーツの準備です。メンマは乾燥メンマから戻し、味付けや食感まで神経を使って仕上げました。チャーシューもボソボソにならないように国産豚肉と温度時間に気を配り、昔ながらの硬めのチャーシューでありながら、味や厚みにも気を配り、自分のスキル全てを使い仕上げました。悔いなし！

ラーメンを真空パックでパッキングして送付。
二人のクリエイターからのラーメンも届きました。早速食べ比べです。

わたふらい氏の天下一品

スープの色はちょい薄めですが、こってり感はこってりMAXを超えるコッテリ具合。さすがラーメン自作クリエイター。麺もあわせて非常にバランスの良いラーメンに仕上がっていました。せっかく自作なのでこんくらいこってりさせても別にいいですよねー

構成自体は僕の去年のラーメンと似ていますね。トッピング含めてすべて丁寧につくられ、わたふらい氏の本気を感じる一杯でした。麺の太さや質感なども完璧で優勝狙いにきてますね。（本業とあいまってメンマへのこだわりも感じる一杯でした。）

メタラーさんの天下一品

メタラーさんはなんと鶏を使わずに天一再現を試みるという意欲作。スープもさらっとしてて天下一品なのか？と言われると違います。しかし、なんか味の奥の方に微かな天一感があり、非常に個性的な一杯に仕上がってました。そしてなにより味がめちゃくちゃ美味い。しかも無化調。メタラーさんらしい尖った一杯でした。あいかわらず麺が美味いです。どんだけ製麺スキル高いんや…

ラーメン交換はあくまでお楽しみ会ではあるので、あまり再現にこだわらず自由に作ることも大事やなーと思いました。

２人の反応について

が。二人のラーメンをあらためて食べて

と思いました。わたふらい氏の天一は完成度は高いものの、スープの粘度や味のチューニングが優しすぎるなど、僕のラーメンより本物より遠い。メタラーさんのラーメンは無茶苦茶美味いものの、天下一品ではない。
二人の反応はどうなのか？ドキドキ。。。

なんかおもてたんと違う反応。。。僕は急ぎ冷凍ストックしていた、二人に送ったスープを解凍し、再度味見をしました。

なんということでしょう。鮮度がおちたレバーはかなり匂いが強くなっています。そして豆板醤とあいまって、なんかレバニラのような味に変わっているではありませんか。隠し味は隠れるように使わないとダメだったのか。そしてレバーは時間によってこんなに風味が変わるのか。。。。

敗北

これは敗北です。負けを確信しました。結局３人で話し合った結果、今回の優勝はわたふらい氏に決定しました。おめでとうございます！

まとめ

ということで、調子こいていた天下一品の再現レシピですが、普通に惨敗となりました。別に手を抜いたわけではないので、まあこれはこれで良い経験と思うことにしています。くやしいけど。。。

単純に美味しいラーメンをお送りできなくて残念ではありますが、お二人にはこれに懲りずにまたいつかラーメン交換していただけるとよいなーと思っております。

と思っていたら、自作ラーメン会の神、神田武郎さんよりメッセージが！？

二つ返事でOKとし、神田さんへ天下一品をおくることにしました。
また自分のラーメンを送るということは、逆に神田さんのラーメンをたべるチャンス！これはこれで楽しみやんけ！

と思いました。

続く！