どうもこむぎです!
釣れる魚で一番美味しいのは…
結局アジ説!
毎年秋になると大阪湾の船タチウオによく行ってるのですが、普段お世話になっている釣り船がタチウオシーズン以外に何をやってるのかなーと見てたところ、どうもマアジ便というのをやっている模様。
どんな釣りなのか調べてみると、6月、7月のマアジ便は、鬼アジを狙いにいくらしい。
鬼アジ!?なにそれ?ググってみると。大阪湾での鬼アジとは純粋にでかいマアジのことみたいです。
普段堤防から釣れるマアジは大きくても20cmそこそこくらいですが、鬼アジはなんと40cm以上。ときには50cmを超えるギガアジが釣れることもあるとか。引きの強さもハマチにも負けないくらい力強いらしく、釣りとしても面白いらしい。鬼アジが釣れる時期は限られており、最盛期は初夏。6月〜7月の今からまさにシーズンとなります。
船代も丹後の釣り船に比べるとかなり割安。ちょっと行ってくるか!と手持ちのタイラバタックルを携えて、鬼アジ釣りに行ってきました。今回はそのレポートになります。最初に言っちゃうと鬼アジは釣れなかったのですが…ただ実際乗ってみて色々分かったこともあり、鬼アジ釣り初心者の方にも役立つ情報も色々記載している…かもしれない。それでは行ってみましょう!
使用したタックル
シマノ 炎月BB B69M-S/2
シマノのエントリーグレードのタイラバロッド。胴調子のぶちまがりモデルです。
ルアーの最大負荷はバーチカルで150gまでとなっており、今回の釣りに使用する40号(150g)のシンカーとピッタリマッチ。鬼アジ釣りは基本的に柔らかいロッドが向いており、ほんとは3mくらいある船の磯竿のようなロッドが向いている様ですが、結構タイラバロッドでもいけるという情報もあり、もうこれで行ってみることにしました。
ダイワ レオブリッツ200J(左巻き)
こちらはタチウオテンヤで愛用している小型電動リール。これでタイラバもやったりして使い倒しています。
鬼アジ釣りはせいぜい水深50m前後の釣りらしく、別に手巻きのリールでも全然問題ないと思います。ま、これもわざわざ別のリールを用意する必要もあるめえということでコレを使うことにしました。漁幸丸は全席に電動リールの電源もついてるので荷物も少なくてすみます。
ライン
・ラインはボロボロのPEライン 2号
もともと300m巻いてましたが、今回長さ測ってもらうと220mしかなかった…
・リーダーは無し。8の字結びで、仕掛けと直結としました。
使用した仕掛け
ハヤブサ 泉州・加太 鬼アジ(ショート)(全長2m)
京都の釣具屋で購入。最近は僕の様にタイラバロッドで代用している人も多いのか、2mの短めの鬼アジ専用仕掛けが普通に売ってました。(本来は仕掛けは3mのものが定番)短いことでなんらかのデメリットはあると思うのですが、長くて扱いにくいよりはいいやと思います。(ローカルアイテムだからかamazonでは無かったです)
鉛の錘 40号
これに関してはマジでなんでもいいらしく。安物を購入しました。利用した漁幸丸は錘は40号で指定されてました。
出船当日
今回利用するのは、タチウオテンヤで散々お世話になっている漁幸丸さん。
マアジ便は初めてですが、集合時間は朝9時とのこと。タチウオは5時集合なのでだいぶゆっくりスタート。集合時間1時間前の朝8時に現地に着くとすでに6人集まってました。漁幸丸は先着順にクーラーボックスを並べて順番に釣座を決めるスタイル。僕は7番目。
場所なんかどこでもええやん。
と思ってたので、なんでみんなこんな早く来んのかなーと思ってましたが、それは後ほどわかります。
ちなみに料金は6時間で8000円。おっと値上がりしてますね…。(燃料の高騰が原因かな。)
餌と氷はついています。駐車場も無料。それを思うと、それでもまあリーズナブルかなと。
受付が始まり、結局10人で満員御礼。僕は左舷後ろから2番目のこの位置を選びました。
どちらかというと後ろの方に乗る方が好きなので、結構いい席とれたなと満足していました。が…
なんか前の方から席が埋まっていった気がするんだが…
タチウオ釣りやジギング船では前ってそんなに人気がない気がします。後ろに比べて揺れますしね。ですが最初に釣り座を選んだ四人はそっこー前の方から席を埋めて行きました。そして後ろの席もなぜか右舷から埋まっていってました。
んんん??これはどういうことなんだ?
出船・釣り開始
9:30に出船となりました。目指すは和歌山県。友ヶ島海域。1時間ほどで到着しました。天候は曇り。中潮。凪。西寄りの風が吹いています。
はい始めてくださいー。
水深42m
はじめての鬼アジ釣りが始まりました。緊張するなー。しっぽを切ったオキアミを針に取り付けて…
しかけを底まで落とし、着底させたら50cmほど錘を浮かせて、ふわふわと漂わせます。
1投目からです。
アジやでー!
すぐ真後ろの右舷のおじさんが叫びます。まじか。
するとゆうに40cmを超えるみたことのない大きさのアジが釣れました。
(写真無し)
す…すっげー。ちゃんとおるやん!
これが鬼アジ!しかも簡単に釣れすぎです。自分の番がすぐ来るのではと興奮してきました。
船の前方でも次々と電動リールの巻き上げ音がします。おお!これ今日釣れる日なの?
船で5、6匹は鬼アジが上がったのではないのでしょうか?一瞬の出来事でした。
だが僕には何も起こりません。
その後船は場所を少しずつ移動しながら、釣りは続きます。前の方で電動リールの巻き上げ音が聞こえます。右舷の人たちもぼちぼちアジを上げて行きます。
だが左舷後方に座ってる、僕たち3人には何も起こりません。
ど…どういうこと?
ついにアジ!ゲット!しかし…
その後2時間ほど釣りは続き、左舷両隣も1から2匹ほどアジをあげました。やばい。また俺だけ釣れないパターンか…
しかけを入れ直すため、一度上げようかなと思ったその時
ぐぐぐ!
ん?
大した引きではないですが、なにかかかったようです。
やっと釣れたー!
大きさは25cmほどで、大したサイズではありませんでしたが、待望の一匹目です。正直あせっていたので精神的にすごく楽になりました。その後ほどなく2匹目ゲット。
こんどは40cmには届かないものの、30cmそこそこのアジが釣れました。
…ただサイズも小さいだけあって、期待してた様な熱いやりとりや、引きの強さを感じませんでした。ちょっと物足りないですね。また、この釣りは基本しかけを落としたら、誘いを入れるわけでもなく、ただひたすらに底を引き摺らない様に錘の位置を調整し
…ただただ待つ。
釣れないのもあって正直暇でした。誘ったり、しゃくったりしたいぜ…
衝撃の事実を聞かされる
13:00を回り、後ろの釣り座のメンバーがほんとに全く釣れなくなってきました。時々電動リールの巻き上げ音がきこえますが、とにかく船の前方からです。だんだん嫌な予感が確信に変わってきました…
これ前の方がだいぶ有利なんじゃ…
すると右舷に座っている、最初に鬼アジを釣ってたベテランらしきおじさんが話しかけてきました。
あー。今日はもうあかんかもね。
船の動きみてみ。船の向きが潮の流れと同調しとるやろ。
魚は潮の上流に頭をむける。水と一緒にエサが流れてくるから。
ということは船の前の方から食いついていくから、前しか釣れへんねや。
…
魚の数が多かったら、余りが後ろにも回ってくるけど。
今日ぐらいの数やったら、もうたぶん後ろは無理や。
なんじゃそら
やる気がすーっと引いていくのがわかりました。
釣り終了
その後1匹追加。1匹バラして、僕の最終釣果はアジ3匹で終わりました。鬼アジは無し。
そして船全体の釣果はコチラ。先頭二人が仲良く14匹で竿頭。僕の4倍以上釣れました。
…場所やん
タチウオテンヤにタイラバ。ジギングといろんなオフショアの釣りをやってきましたが…。こんな場所ムラがある釣りは初めてです。なんちゅー釣りなんやコレは…
つまり鬼アジ釣りは、潮流と風の予報から、船のどの向きに潮が当たるか予想し、いかにいい席を取るかが釣果に直結する釣りなんですね。
今回僕は一番釣れない左舷後方で、しかも両側も人に挟まれて、最低最悪の釣り座だったことになります。むしろ3匹釣れたのが奇跡ぐらいなのではないでしょうか?唯一右舷の一番端に座ってた人が12匹なのだけが謎。
まあこれもなんらかの理由があるんでしょうね…
今回の分析
今回の潮の当たり方をおさらいしてみます。くやしいので次に行くときにはこの理屈で釣り座を決めようと思っています。
午前中
この日は潮の流れは、釣りをしている時間帯は北から南に流れる南流。
風は午前中は西風。右舷後方も鬼アジがあがって賑わっていた時です。
南向きに流れる潮流に合わせて船の船首も南向き。そこに風が西から当たったため、やや左に傾いていたと想像します。船の前方からくる魚は、船の前方から右側面を通っていくことになります。
午後
干潮をすぎて午後から。潮は引き続き南流。
午後から南風がやや強くなり、船はまっすぐ南を向くことになります。
この時間帯はずっと前方に友ヶ島が見えていたので、この分析はあっていると思います。そして釣果があったのは本当に前方の4人のみ。見事に実際の潮と風の流れと釣果が直結しています。
もう一度鬼アジ釣りにチャレンジするなら…
なんか非常に複雑な心境になってしまったはじめての鬼アジ釣り。もし再チャレンジして鬼アジをたくさん釣るには、以下を実行しようと思いました。
前の方に座る
漁幸丸に関しては、潮に流れる方向に船を立てます。右舷の方が釣れるか、左舷の方が釣れるかはありますが、前の方に座わると間違いないでしょう。可能な限り早起きして、少なくとも4番目以内には座席の順番をゲットしとくべきです。
風向きから右舷、左舷を予想する
潮の流れに対して、どっちから風が当たるかも重要です。今回の場合西風なら右舷。東風なら左舷にすわるべきでしょう。そして潮の流れと風の向きが同じな場合は前方しか活路がありません。しかしよく考えたら、潮の流れと正反対向から爆風が吹く場合は、後ろの方が潮が当たる可能性もありますね。でもアジは海の底にいるので海面付近の流れはあんまり関係ないのかな…?わからん。
祈る
あとは天気予報が本当に当たるのか?というのもありますし、魚の活性も蓋を開けてみないとわかりません。この釣り自体テクニックでどうこう出来る要素がほとんどないです。なんせ待ってるだけなので。ということであとは…
おさかなちゃーん
おさかなちゃーん
おさかなちゃーーーん。
こいこいこいこい!
祈るしかないでしょう。ま、これも今回一回だけで分かった気になってるだけなので、いずれこの理論があっているのか確認に行かねばなりませんね!
釣ったアジは
アジはめちゃくちゃ美味い!
間違いない!
アジは足が早いので新鮮な刺身をたっぷり食べれるのは釣り人の特権ですよね!こんどは鬼アジを釣って、もっといろんな料理にしたいですねー。ジャンボアジフライとかやりたかったな。
ではまた!